Monthly INTERVIEW トップランナーに迫る

グエナエル・ニコラ、
桜舞う光をデザインする。

季節を愛でる、日本の文化に魅かれて

−日本に住まれて17年とうかがいました。

グエナエル・ニコラ

そもそも日本にやってきたのは、単なる好奇心というだけでなく“東京で仕事をするため”という大きなモチベーションがありました。先ほどもお話したように、ヨーロッパでは感じることのできないエキサイティングな物事がたくさんありますから。デザイナーとしてはこの上なくいい環境だと思っています。

−今オフィスはご自宅兼用なんですね。

グエナエル・ニコラ

とにかく、朝から晩まで仕事! 近接していないと家庭崩壊になりかねませんからね。3歳と7歳になる娘たちが遊びに出かけたり、家に戻ってくる姿を目にできるだけでもリラックスになりますし、子供たちの創造力に刺激を受けたりも。(上記写真の絵を指さして)これも娘が描いたものなんですよ。

−仕事で成功を収め、愛する家族がいて。日本に住み続けていらっしゃる理由にそれ以上のことはないと思いますが、ほかにも魅力は感じていらっしゃいますか?

グエナエル・ニコラ

日本の洗練された感性でしょうね。人との距離の取り方にしても、美意識にしても、過ごしていて非常に居心地がいいんです。四季折々の行事を大切にするのも、日本人のすぐれた感性の一部だと思います。(インタビュー時は3月だったので)家は女の子がふたりいますから、ちゃんとお雛様を飾っていますよ。

−お花見も愉しまれますか?

グエナエル・ニコラ

もちろん! 毎年、代々木公園や新宿御苑に家族や友人と出かけます。目黒川沿いをのんびり散歩するのもいいですね。もちろん、東京ミッドタウンの桜も見事です。桜は大好きな花のひとつですから、咲きはじめから散るまで、なるべく多く、長く愉しみたいんです。多忙でなかなか実現しませんが、いつか京都や奈良などへも足を延ばせればと思っています。

文/宮内遥(Tribute&Co*) 撮影/石原敦志